こんにちは。就活ライブラリー編集長のそるてぃーです。
就職活動において、内定を取り就職先を決めるためには数ある選考を突破しなければなりません。
選考と言ってもエントリーシートやWEBテスト、グループディスカッションなど様々ありますが、その中でも面接が最も対策が必要な選考と言えます。また面接においては段階によって評価されるポイントや対策すべきポイントが違います。
今回は一次面接、最終手前面接、最終面接の違いや面接官の意図、フェーズ別の対策ポイントを解説していきます。
一次・最終手前面接と最終面接の違いとは?
これまで面接を受けてきているのですが、ほとんど一次面接で落ちてしまいます。
面接には、フェーズによって評価ポイントや担当する面接官とその心理に違いがあります。そのため一次面接、最終手前面接、最終面接それぞれによって対策をすべき内容が変わるのです。
【一次面接】評価されるポイント
一次面接において評価されるポイントは3つあります。
- コミュニケーション能力
- 視覚情報(第一印象)
- 性格・スタンス
1.コミュニケーション能力
コミュニケーション能力という言葉は様々な意味で使われますが、就職活動におけるコミュニケーション能力は、「①相手の質問の意図を的確に捉え、②簡潔に回答することができる力」だと認識しましょう。
- 相手が「なぜその質問をしたいのか」を推測する
- 質問に対して「一言で」「結論から」回答する
とはいえ抽象的なポイントであるため、より具体的なアクションを考えてみました。
- 何を知りたくてその質問をしているのかを考えてみる
- 相手の質問をおうむ返しして回答する
例えば、面接官から学生時代頑張ったことについて質問されたとします。面接官はどうして学生時代頑張ったことを聞きたいのでしょうか?実は面接官はただ学生時代頑張ったことを聞きたいのではなく、頑張ったことを聞くことでその人の「行動特性」や「強み」を引き出すことができると考えているのです。
2.視覚情報(第一印象)
第一印象を構成しているものには下記の4つがあります。
(1)清潔感
(2)笑顔
(3)マナー
(4)声
その中でも視覚で分かる情報は面接において非常に大きな影響を及ぼす可能性があります。
メラビアンの法則では、第一印象は視覚情報で55%を占めると考えられており、最も重要度の高い要素です。
清潔感のある服装や髪型になっているかのチェックや、明るい笑顔で会話する練習をしましょう。
また近年オンライン面接が一般化しているため、オンライン面接におけるポイントも把握しておく必要があります。
【就活生必見】オンライン面接の13の注意点と評価ポイントをチェックリストで解説!
3.性格・スタンス
一次面接においてみているポイントは、あなたの強みについてです。特にここでいう強みというのは、スキルや経験ではありません。スキルや経験はすぐに活用できるものではあります。ただ、新卒採用はポテンシャル採用です。中長期的に活躍することを想定して採用しているためすぐに使えるスキルではなく、他の人に代替されない性格やスタンスを前提とした強みをアピールする必要があります。
【一次面接】における面接官の心理
一次面接は
・現場で活躍する若手社員
・人事課の若手社員
が担当することが多いと言われます。一次面接官に抜擢されるのは「会社が信頼している」エース社員であることが多いです。
一次面接官は面接において、採用要件に合うキーワードないしはミスマッチとなるキーワードを導き出したいと考えています。
【一次面接】で落ちる理由
一次面接で不合格になっているということはつまり「振るい落とし」をされている可能性が高いということです。
もちろん、企業によって一次面接の位置付けや評価基準は異なるものの、共通して評価するポイントもあります。複数の企業で一次面接不合格になっている場合は基礎的な部分で落ちてしまっている可能性があります。
☑️ 第一印象が悪い(髪型、服装、笑顔、マナー)
☑️ コミュニケーション能力(結論から端的に回答)
☑️ ガクチカ・自己PR・志望動機の内容が浅い(相手に合わせたアピールができていない)
上記はすぐにでも改善ができる内容になっているはずです。一次面接の落ちる理由をなくすための対策方法はこちらです。
録画して振り返る
自分自身を客観的に見つめることは面接対策において非常に重要です。少し恥ずかしいですが、動画内の自分の立ち振る舞いを見ることで、どんな第一印象を感じるかや見た目、マナーの違和感を普段より感じることができるようになります。
周りの人に模擬面接をしてもらう
周りの家族や友人、大学のキャリアセンターの方に模擬面接をしてもらいフィードバックをもらうことが一番客観視できる方法です。ただ模擬面接を身近な人に頼むのはかなりハードルが高いですよね。
そういう時は就活エージェントを使いましょう。就活エージェントとは、専任のキャリアアドバイザーが就職活動をトータルで支援してくれるサービスです。自己分析から優良企業の紹介、業界研究から面接対策まで伴走する形でサポートしてくれるので、非常に心強い味方です。
面接練習のために受ける企業も選定してくれるので、ぜひ活用しましょう。
フィードバックをもらって選考対策をしたい方はこちら
【最終手前面接】で評価されるポイント
最終手前面接において評価されるポイントは3つあります。
- 性格・スタンス
- カルチャーフィット
- 志望動機
1.性格・スタンス
こちらは一次面接の評価ポイントで前述した通りです。
就活生はよく「語学力」「コミュニケーション能力」「論理的思考力」などスキルや経験を強みとしてアピールしがちですが、採用する面接官としてはそのようなスキルはそこまで求めていません。
面接でスキルをアピールするということは、スポーツで例えるとプロサッカー選手に「私は誰よりもシュートが得意です」と言い放つようなものです。正直社会人の方がスキルや経験値は多いはずなので、そういった人を求めるのであれば中途採用をします。
性格やスタンスは簡単に変わったり身についたりしないからこそ強みになるのです。
2.カルチャーフィット
カルチャーフィットとは、「企業の文化と個人の価値観のマッチ」のことを指します。
企業としてはカルチャーフィットしている社員が多ければ多いほどモチベーション高く働く社員が増え、企業のMISSION、VISIONの実現への生産性が向上するため面接においても重視しています。
① 日常の業務で最終目的をKGIや目標達成とするのか、顧客貢献を最終目的とするのか
② 日常業務の中での企業としての意思決定理由が何か
③ 現場からの意見の吸い上げがどの程度起こるか
3.志望動機
二次面接/最終手前面接において、志望度は重要度が増してきます。
志望動機は企業と求職者のマッチ度を確かめる質問です。ただここで大事なのは、「何に魅力を感じたか」よりも「なぜ魅力に感じたか」を重点的に伝えることです。ラブレターのようにただただ企業の魅力を語るのではなく、その魅力が自分の軸とマッチしていることを語る必要があります。
【最終手前面接】における面接官の心理
最終手前面接では、現場マネージャークラスまたは人事マネージャー、部長が担当することが多いです。そのため、面接においては「自分の部下にしたいか」「ウチで活躍できるか」をチェックします。
もしこの面接を通過した場合、役員クラス以上の人に面接のための時間を割いてもらうことになります。最終手前の面接官としては面接の中でなんとしても「最終面接官にお勧めできるポイント」を見つけたいと思っています。つまりマイナス評価ではなくプラス評価に目を向けることが多いです。
【最終手前面接】で落ちる理由
最終手前面接で落ちるということは「その企業で活躍するイメージを持ってもらえなかった」ということになります。
①強みとして伝えたはずの性格やスタンスを企業が求めていなかった
②性格やスタンスに再現性が見られなかった
③普段の意思決定理由からカルチャーフィットしないと判断された
④志望動機に一貫性がないと判断された
となっている可能性が高いです。
特に①②など企業が求める強みを把握した上でアピールすべき強みを選定する必要があります。詳しくはこちらをチェックしてみてください。
【どこまでやればいい?】企業研究・業界研究すべき2つの理由とやり方
①企業が求める強みをアピールできているか
強みをアピールするにしても、企業が優先度高く求める強みでないと評価してくれません。
エンジニアを採用するにあたってもちろんコミュニケーションが取れることは重要ですが、それ以上に新たな知識や考え方を継続的にインプットできる継続力や責任感などが会社の業績に直結するためより求められます。
②伝える強みに再現性があるか
企業の求める強みを伝えられたとしてもそれが、「これまで経験したシチュエーション以外でも活用できないと仕事の場面で生かすことができない」ということになります。
再現性をアピールするために、複数の経験からその強みをアピールできるように準備しておきましょう。
③カルチャーフィットするか
カルチャーフィットに関しては正直対策が難しいため、最低限「意思決定理由が不明確で評価できない」とならないようにしましょう。
④志望動機に一貫性があるか
具体的に言えば、「就活の軸と選考中企業のつじつまが合うか」がポイントです。受けている企業がその就活の軸にマッチしていれば言行一致しているのですが、そうでないと一貫性を感じられません。
その中でも志望動機では「なぜこの会社か」を軸に紐づいて説明する必要があります。要点は2-3個用意して「それぞれの要点を全て満たす企業はこの会社だけです」とアピールするようにしましょう。
一次面接の通過率や対策法についてもっと詳しく知りたい方はこちら
【最終面接】で評価されるポイント
最終面接で評価されるポイントは4つあります。
最終手前面接で評価されているポイントのチェックに加えて、経営者としてのリスクチェックが必要になります。
【最終面接】における面接官の心理
最終面接では企業の役員クラス以上の経営者が担当することが多いです。最終的に採用するかどうかの判断を下すため、経営者が責任を持って最終判断を下す必要があるためです。
面接においては、「この人を採用すると言う投資に対してリターンが返ってくるのか」「採用するにあたってリスクはないか」をチェックします。
正社員で人を採用するということは、「生涯年収である2.5-3億円をこの人材に投資する」ということになります。面接官はその投資判断をたった数回の面接で決めています。そのためそれだけの給与を中長期的に支払う価値があるかを見極めたり、採用することで既存の組織に対してネガティブな要素を持ち込まないかチェックする必要があるのです。
【最終面接】で落ちる理由
最終面接で落ちるということは「経営者目線で活躍するイメージを持ってもらえなかった」もしくは「採用するにあたってリスクが高いと判断された」ということになります。
フェーズごとに対策の仕方を変えよう
選考段階ごとの評価ポイントや面接官心理、不合格理由について解説しました。選考段階ごとのポイントを理解した上で対策することで着実に選考を前に進めることができるようになります。PDCAを回して、自信を持って面接に臨みましょう!