【人事の視点】録画選考とは?落ちる理由と選考通過のコツを徹底解説!

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就活その他
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そるてぃー@就活ライブラリー編集長

上場企業で採用責任者として経験後、採用コンサルティングや就活エージェントのサービス責任者を経て就活ライブラリーの編集長に。3000人以上の就活生と面談・面接し、正解にしたいと思えるキャリア選択の支援をしている。
担当学生内定実績:マッキンゼー,電通,TOYOTA,リクルート,三菱商事etc…

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こんにちは、就活ライブラリー編集長のそるてぃーです。皆さんはエントリーシートや面接の準備をしたり、実施に面接を受ける時間がもったいない、無駄だと考えたことはありませんか?選考に向けた対策、人事と面接の日程を調整したり、実際に面接を受ける時間など、1社の企業の選考に非常に多くの時間がかかりますよね。実はそれは企業も同じです。面接に向けた準備や、一人の学生との面接に30分から1時間もの時間をかけて評価をするわけです。企業も人では無限ではありません。面接ができる人員も限られているので、”いかに効率よく自社とマッチする人材を選別するか”は企業にとっての至上命題なのです。

そこで近年企業が急速に取り入れている選考方法が「録画選考」です。皆さんは録画選考という選考方法を知っていますか?

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この記事で分かること

①動画選考とは?

②〇〇ではなく〇〇に評価されるべし!

③採用担当者の〇〇に残るべし!

④〇〇は先んじて完成させるべし!

録画選考とは?

企業側の録画選考の目的

録画選考の企業側の目的は、採用活動の効率化や書類選考だけではわからない視覚・聴覚的情報を得るためと言われています。面接選考となれば1学生あたりに2,30分の所要時間がかかるところ、録画選考だと長くて5分ほどの時間で判断できるので、効率的に評価をすることができるようになります。また、書類選考だけでは、学生の内面的な魅力や人柄が判断できないため、いい学生を取りこぼしてしまう可能性が高くなります。漏れなく欲しい人材と効率よく出会うために導入されているということです。

そるてぃー
そるてぃー

録画選考は社内の採用担当内で共有されるので、配属先の選定イメージの相談や第三者によるリスクチェックにも活用されているんですよ!

評価次第で選考フローが変わるケースも

実は書類選考の評価次第で、動画選考スタートか一次面接か変わる企業も存在します。例えば、書類選考の結果がA評価だった場合、次の選考は一次面接に進めますが、D評価だった場合、録画選考を通してもう一度慎重に見極めるというイメージです。

録画選考には2パターンある

録画型

企業から事前に提示された質問に対して回答をする動画を撮影します。一般的な面接の様な形式なので、条件付き録画面接に比べ、自由に自分を表現できます。回答内容の他に、「コミュニケーション能力」や「表現力」も評価しているので、自分なりに工夫する必要があります。

条件付き録画型

企業側が用意したツールを使って、音声から流れる指示に従って進めていく録画方式です。事前に質問内容がわからず、その場で指示された条件に沿って回答していくものが主流です。具体的には、「自己紹介を30秒以内に行ってください」「〇〇について1分間でプレゼンテーションを行ってください」など瞬発力や対応力を判断しているといえます。条件付き録画型は、取り直しができなかったり取り直しの回数が決められている場合があります。

Point. 他の選考との違い

①書類選考との違い

書類選考は、学生の経歴や実績などの「ハード情報」が得られます。逆に面接選考であれば話すことで得られる第一印象や個性といった「ソフト情報」を得ることができます。実は録画選考は、このどちらの情報も得られるという、企業側にとっても学生側にとっても効率的な選考フローなのです。

②一般的な面接との違い

また一般的な面接による選考との一番の違いは「面接官の顔が見えるかどうか」です。リアルタイムで実施する面接では必ず面接官がいた上で面接官とコミュニケーションを取るため、「相手の面接官に合わせたコミュニケーション」を取ることで気に入ってもらい合格になるケースも少なくありません。しかし録画選考の場合面接官の顔が見えない選考であるため、「誰に評価されているか」が分からない中で面接を受けなければなりません。つまり録画面接では「面接官」に評価されるのではなく、「会社」に評価される必要があるのです。

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録画選考でよく聞かれる質問

頻出質問TOP5

・自己紹介
・自己PR
・学生時代に力を入れていたこと
・志望動機
・長所と短所

録画選考で聞かれる質問は主に、「自己紹介」「自己PR」「学生時代に力をいれていたこと(ガクチカ)」「志望動機」「長所と短所」となり、対面面接やWEB面接と大きな差はないでしょう。録画面接の際は、特に指定がない限り30秒から1分以内に簡潔にまとめましょう。

録画選考で落ちる理由

①質問に回答できていない

質問に対する回答ができていない=「人の指示を聞いて仕事ができない」と判断され不採用になってしまいます。特に、事前に質問内容が指示されていないケースの録画面接では、緊張と焦りで回答がずれてしまうということが起こりがちです。対策としては、まずシンプルに結論ファーストで回答することを意識しましょう。

②回答時間が長すぎる/短すぎる

質問に回答する長さは、会社への熱意の量と考えると良いでしょう。極端に短い場合だと、入社意欲がないと判断されるということです。逆に、長すぎる場合は「論理性にかけている」と判断されてしまいます。録画面接は、相手からの相槌や反応がないため不安になり長く話してしまいがちです。事前に回答時間の7,8割の内容を整理しておくと良いでしょう。

③結論ファーストで回答できていない
そるてぃー
そるてぃー

Q.「好きな食べ物は何ですか?」

就活生
就活生

A.「そうですね私は甘くてシャリっとした食感とみずみずしいものが好みなので、リンゴが好きです」

シンプルに「リンゴが好きです」と結論から回答をすべきなのですが、就活生は上記のような回答になるケースが多いです。聞いている相手が理解しやすい結論ファーストかつ端的な長さで説明するよう心がけましょう。

④撮影環境が悪く、音声や映像が乱れている

録画選考に落ちる要因として、「音声や映像が乱れてしまっている」ケースが多くあります。せっかく自身のアピールができていたとしても、音声が途切れて聞こえていなかったり、映像が乱れて素敵な笑顔が映っていなかったりしては、せっかくのアピールチャンスを無駄にしてしまいます。安定したネットワーク環境を事前に整えておくことが重要となります。自宅で環境を整えるのが難しい場合は、コワーキングスペースの個室などを利用を検討してみましょう。また、撮影時は背景に余計なものが映らないよう壁やカーテンなど無地の背景にすることも意識しましょう。

録画選考の作成手順

今回は録画選考において最も質問されている割合の高い自己PRを例にとって考えてみましょう。

録画選考の作成手順
  • 伝えたいキーワードを決める

  • エピソードを選ぶ
  • 内容を構造的に作る
  • 動画撮影

前提として、企業の面接官は選考において様々な質問をして学生を評価していきますが、どういった意図でその質問を投げかけているのでしょうか?

⓪面接官の評価ポイント

面接官が選考において評価しているポイントは二つしかありません。

1.利益を生み出せるか?

企業にとって新卒採用は将来的な幹部候補となる、ポテンシャルのある学生を採用するという位置付けがあります。また皆さんのような新卒を採用するということは、企業としては投資活動でもあります。1人の新卒を採用し定年まで雇い続けると仮定すると、企業は約3億円もの給料を支払うことになるのです。それだけの大金を支払う上で、それ以上の価値を提供してくれる人材なのかを評価する必要があるのです。

2.同じ船に乗せたいか?

これは「一緒に働きたいか?」という問いと同義ですが、企業は目指しているミッション・ビジョンと、就活生のなりたい姿ややりたい事の方向性が合致しているかを判断しています。就活生にとっても、自分のやりたいことを会社に入って実現できるかは会社選びには非常に重要です。つまり人事としては「うちの会社に入ることで学生は幸せになるのか?」を見極めているのです。

上記が評価ポイントですが、面接官の視点では、これを「スキル・経験」ではなく「性格・価値観」の観点からアピールすべきです。新卒採用はポテンシャル採用と説明しましたが、企業が面接官のポテンシャルを測るためには「今どのぐらいスキルがあるか」ではなく「どれだけ吸収力があって成長する素養があるか」が重要です。こう考えると成長の素地となるのはその人の考え方や学びが反映される性格や価値観が影響を与えると理解しやすくなるのではないでしょうか。

①伝えたいキーワードを決める

上記の評価ポイントを踏まえると自己PRでは「利益を生み出せるか」をより評価されているので、その会社に対してどんなキーワードを伝えれば活躍できると思ってもらえるかを考えてアピールしましょう。

しかし各企業ごとに評価をされる=利益を生み出せる素養は異なります。各企業ごとに評価される素養を仮説立てするためにはその企業での働き方、具体的には職種を知ることが重要です。その企業ではどのような職種があり、どの職種への配属の確率が高いのかを考えましょう。企業が新卒採用するとき、特に総合職として採用する際には基本的には「2職種以上での配属ができそうか(活躍できそうか)」という観点で採用活動を行っています。すると特に配属割合の高い職種で活躍できるかは必ずと言っていいほど確認する項目になります。ですので配属の割合が高い職種でどんな性格の人が評価されるのかは必ず調べて仮説立てするようにしましょう。

例えば営業職の場合、売上や契約数の目標を達成できる人が評価されます。では定量的な目標を達成させることができる人はどう言った性格、素養の持ち主か仮説立てしましょう。例えば「負けず嫌い」や「向上心」「責任感」を持つ人が活躍していると考えることができます。このように職種における評価基準→性格の順に考えてみるといいでしょう。

②エピソードを選ぶ

前述した考え方を元に伝えたいキーワードを決めたら、次はそのキーワードを一番アピールできるエピソードを選びましょう。

その中で多くの学生が悩むのが「私にはすごい経験をしてないので話せることがない」という点です。ですが心配する必要はありません。面接官はネタの凄さは全くみていません。それ以上に就活生の持つ性格が伝わるエピソードかどうかのほうが企業にとっても重要なのです。

例えば協調性をアピールしたいと考えた際に「部活動で主将として努力した経験」も良いですが「一メンバーとしてチームで掲げている目標の達成に貢献した経験」の方が協調性をアピールしやすいという考え方もありますよね。つまりこれまでの自分自身の経験の中でより伝えたいキーワードをアピールできるエピソードを選んで話すことで、面接官に対しても伝えたいキーワードをストレートに伝えることができるようになります。

③内容を構造的に作る

文章構成が苦手な人はPREP法を活用すると良いです。画像のように要点→理由→具体例→要点の順で文章を構成することで相手に伝わりやすくなると言われています。

一言で結論を述べ、根拠と具体例を明確にし最後にまた結論を述べるという流れが最も人が理解しやすい構成です。

良い例

私は医療で身体的・精神的苦痛のある人々を救いたいです。その理由は、私自身が患者として医療に関わる方々に救ってもらった経験があるためです。私は小学生時代に病気を患っており身体的・精神的にも大きなストレスがかかっていました。しかし当時の主治医が医療技術だけでなくメンタルケアまでしていただいていました。そのため私自身も同じように人々を救う立場に立ちより多くの方を支援したいと決めました。以上のことから私は多くの人々を救うことのできる医療に携わりたいです。

④動画撮影

先述した通り、撮影環境はとても重要となります。事前にインターネット環境や録画ツールの動作確認をしっかりとしましょう。撮影時はいつもより声のトーンを2トーンあげ、声はゆっくりハキハキと話すことが大切です。2倍速で見てもゆっくりと感じるスピードが適切と言われています。また、通常の面接と同様にはじめの挨拶や締めの挨拶も忘れずに行いましょう。

撮影後は可能な限り、自分がどのように映っているのか、映像や音声に乱れはないかを確認するようにしましょう。

選考通過率を上げる録画選考のコツ

①キャッチコピー

②アイテムの使用

採用担当者の印象に残るためには、視覚的なアピールも必要になります。部活動やアルバイトのユニフォーム、受賞したトロフィー、自作のフリップなどエピソードに沿った視覚的アピールの工夫をしましょう。また、録画型の録画選考であれば、動画編集も可能な場合があります。

③志望動機はなるはやで完成させよう

従来の選考では、志望動機を聞かれるタイミングは二次選考以降が一般的でしたが、録画選考が導入されてからは、録画選考内で志望動機が聞かれるようになりました。そのため、選考を受けるタイミングでしっかりと志望動機を固めておく必要があります。学生側は、選考を受けていく過程で意向度があがっていく傾向にあり、そのタイミングで志望動機を作るひとが多いですが、非常に危険です。企業側は常に意向度が高い学生が欲しいと思っているので、熱意にギャップが生じてしまうのです。

だからこそ志望動機は、企業の選考を応募するタイミングで完成させられると差別化になります。

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