こんにちは、就活ライブラリー編集長のそるてぃーです。就職活動は順調に進んでいますか?周りが気づいたら続々と内定を獲得していて焦ってしまっている方も多いのではないでしょうか?周りを見て焦って就職活動をしてしまうと方向性を見失ってしまったり、思ったようにことが進まなくなってしまいますよね。また最近ではTwitterなどSNSで「NNT」と言う言葉をよく目にします。今回は就職活動におけるNNTという言葉の意味やNNTを脱する方法について徹底解説します。
NNTとは?
NNTとは、「無い内定(Nai NaiTei)」と言う言葉の頭文字を取って作られた造語で、就活中に内定を獲得していない状態を意味します。マイナビによると、22卒就活生の間で流行った就活用語ランキングで2年連続一位となっています。TwitterなどSNSで内々定獲得に至っていない就活生が同じ境遇の仲間を見つけるためにハッシュタグとして使用していたりします。
どのくらいの人がNNT?
それでは実際にどのくらいの人がNNTなのでしょうか?極端に言えば、就活をはじめたばかりの就活生は全員NNTということになります。ただ就活始めたての時点でNNTだと焦る必要はありません。時期によっては就活生の中で内定持ちでない学生が少数派になるような時期もありますので、就職活動で内定が多く出るタイミングを知っておく必要があるでしょう。
時期によって内定率が異なる
リクルートみらい研究所によると、22卒就職活動生の時期ごとの内定率は下記のようになっています。3年生の3月時点での内定率は17.8%と多くの方がNNTという状況です。また4年生の5月時点で約半数の学生が内定を獲得しており、6月時点では約70%の方が内定を獲得しています。もっとも内定が出ているのは4年生の4月-5月の間です。大手企業の多くが6月で内定出しを行うことを考えると、6月までに内定を獲得できていないという状況であればこれまでの就職活動の進め方について振り返る必要があると言えるでしょう。
NNTになってしまう人のよくある特徴
流行っている言葉とはいえ、NNTになりたい人はいないはずです。それではどんな人がNNTになってしまうのでしょうか?
自己理解が浅い
一般的にも就職活動においては自己分析が重要だと言われていますが、自己分析・自己理解ができているかどうかが「選考対策」「企業選び」の両面に大きな影響を及ぼします。基本的に就職活動において受験する業界や企業を選ぶ際には“自分のやりたいことができるか”や“自分の強みを生かせるか”の大きく分けて2パターンあると言われています。やりたいことや強みを認知するためには、これまでのあなたの過去経験の棚卸が必ず必要となります。何もきっかけがないのに急に「あれがやりたい!」とか「強みはこれだ!」と自然発生することはありません。何事にも必ず理由やきっかけがあるはずなのです。
自分のやりたいことや強みは、就職活動をする中での「会社選びの軸」に大きく関係します。そのため、「それをやりたい理由」や「強みを生かして働きたい理由」を根拠を持ってお話ができることが重要です。これを一貫性を持ってお話ができないと説得力が感じられず、熱量を持って働くことができないと判断され不合格となってしまいかねません。
こだわりが強すぎる
こちらも上述したような自己理解と関係しますが、コロナ禍においてはさらに「就活における自分自身の現在地」を見誤ってしまっている人多いと感じます。こだわりが強い方というのは、自分のやりたいしことができるかどうかで会社を選んでいるケースが多いです。もちろんやりたいことができる会社に入社をすることができるのであればそれはみなさんにとっても嬉しいことだと思います。しかし実際に自分自身の希望に100%合致する企業に出会い、内定が獲得できる可能性というのは正直かなり難しいと感じます。なぜならもちろん企業側にも選ぶ権利があり、採用できる人数にも上限があるためです。
社会人として働いている人には3パターンあります。
- やりたい×強みを生かせる仕事に就いている人
- やりたい×強みを生かせない仕事に就いている人
- やりたいものではない×強みを生かせる仕事に就いている人
1のようにやりたい仕事で強みを生かせる環境にいる人はとてもラッキーです。Youtuberなどはまさにその例でしょう。しかし1になるためには自努力だけではなく運も必要です。
2の場合だと、やりたい仕事に就けているので始めのうちは楽しく働けるかもしれません。しかし、自らの強みを生かすことができないと会社の中で成果をあげたり活躍することができないため評価をしてもらえず思考がネガティブに陥ってしまいがちです。就活時にやりたい仕事を想像するときに、まさか活躍できないという前提で働くイメージを持つ人はいません。だからこそ、実際に強みを生かすことができず活躍できなかった時のショックも大きく、メンタルを病んでしまいかねないような状況に陥る人もいるのです。
つまり、”強みを生かすことができる”会社を選ぶことも一つの会社の選び方として考えてみて欲しいのです。
一方3に関しては最初のうちはもしかしたら仕事に対するモチベーションは高くないかもしれません。しかし、この仕事はあなたの強みを生かすことができる仕事です。強みを生かして働くことができるということは、成果をあげたり活躍できる可能性が非常に高いということです。元々その仕事自体に興味を持っていなくても、その仕事で成果をあげたり活躍することができれば周りから評価をされたり昇進・昇給などに繋がるため仕事のやりがいを感じやすくなります。仕事に対するやりがいを感じることができるようになれば、結果的にその仕事のことが好きになり、やりたい仕事に変化していくのです。
行動量が足りない
就職活動を進める中では、行動量がモノを言う場面があります。どれだけ優秀であっても、選考を受ける企業の数があまりにも少ないと内定に至らないというケースもあります。またグループディスカッションや面接などは場数を踏むことでレベルアップしていくことのできる選考であるため”選考を受ける”というアクションが重要です。その中で受ける企業を絞りすぎたり選考に行って不合格になるのを恐れて選考に参加しないと、選考の通過率が一向に上がらないという状態になってしまいかねません。
就活においては不合格になる確率の方が圧倒的に高いです。野球でも3割ヒットを打てれば評価されます。三振したからといって打席に立つのが怖いと言って試合に出ない野球選手なんかいませんよね。選考に落ちることを恐れず、めげずに打席に立ち続けることで練習通りのパフォーマンスを発揮できるようになります。
エチケットがない
これは就活云々以前の問題でエチケットやマナーがなっていないパターンです。優秀か優秀じゃないか以前に、一緒に働きたいと思えないと判断されて不合格となってしまっている可能性が高いです。万が一みなさんが下記に当てはまるようなことをしてしまっているのであれば即刻改善してください。
相手の立場に立って考えることができない
少し難易度の高い内容ですが、採用担当や面接官の立場に立って考え行動することができていない可能性があります。面接官は就活生の立ち居振る舞いから細かい言葉尻まで細かく評価しています。相手が何を知りたくてその質問をしているのか、自分が面接官だったらどの点を評価するかを考えて発言、行動することが重要です。
無い内定だからといって落ち込む必要は無い
就職活動においては「いつ就活を終えるか」はさして重要ではありません。早く内定をもらったからといってその会社が自分にとって最もマッチしている会社かどうかは分かりません。それよりも、いろんな会社を受けて自分の就活の軸を明確にして最も合うと思う企業から内定をもらって納得して就活を終えることができる方が良いでしょう。つまり「いつ就活を終えるか」より「どう就活を終えるか」の方がよっぽど重要なのです。
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今から内定を獲得するためにやるべき対策
ではこれから内定を獲得しNNTを脱するためには何をするべきでしょうか?
自己分析
NNTを脱するためには、自分の強みを生かすことが重要です。つまり「自分の強み」を理解することが大前提として重要なのです。しかし自分の強みを見出すのは一朝一夕でできるものではありません。これまでの過去の経験を振り返り、キーポイントにおいて何を思い、何にこだわってきたのかなどを考える必要があるのです。ただこれらを整理する方法を知らない人が大多数なのです。
効率的に自己分析を行うためには過去の棚卸を行う方法を知っている人に聞いて手伝ってもらうことが一番の近道です。
会社選び
上述したような自分の強みを見出すことができたら次のステップです。自分の強みを生かせる会社=自分自身を評価してくれる会社=内定獲得可能性の高い会社になっています。つまり自分の強みを生かすことができる「自分自身を評価してくれる会社」を見つけることが必要不可欠になってきます。
ただし、自分の強みが分かっても業界や職種について理解できていないと評価してくれる会社を見出すことができません。これも様々な業界の知見を持っている方に相談するのが最も効率が良いでしょう。
選考対策
ここまでたどり着けばあとは選考に合格することだけです。選考の通過率を上げていくためには「場数」×「テクニック」です。とにかく自分の強みを生かすことができる会社を受けて行けば変に自分自身を取り繕わなくても評価してくれるはずです。あとはより魅力的に魅せるための細かいテクニックをGETすれば内定はすぐそこです。選考対策のテクニックも先輩やプロに相談することでノウハウはすぐに手に入ります。
NNTな人向けのおすすめ就活サービス7選
就活相談・企業紹介サービス
自己分析: | ★★★ |
---|---|
企業選び: | ★★ |
選考対策: | ★★★ |
JobSpring
JobspringはHRクラウド株式会社が運営する新卒向けエージェントサービスです。就活情報サイトを起点とし、企業イベント、就活セミナー、エージェントなど、就職活動をよりシンプルに効率的に行うためのソリューションを提供しています。Jobspringは比較的前からエージェントサービスを運営しており、求人数も人事評価も非常に高いです。Jobspringの一番の強みは選考対策コンテンツの充実度が高いことです。企業紹介を受けるか迷っている人向けに就活セミナーを実施していたり、少人数型マッチングイベントなどを提供しています。また、AIを活用した適性検査も無料で受けられるため様々な角度から自己分析や選考対策をすることができます。最短1週間で内定を獲得した実績もあるので、すべての評価項目において評価の高いエージェントとなっています。
私自身もJobspringを採用担当として利用していましたが、担当者の対応もスピーディーであることや学生さんとの関係値も非常に良好な印象でした。そるてぃーが働く会社にJobspringを利用して入社した新卒メンバーはこのような印象を持っていました。
エージェントが非常に話しやすく、就活について熱くなるぐらい語り合っていました!
他のエージェントと違って、やみくもに求人を紹介されるわけではなく最もマッチしそうな企業を厳選して送ってくれている印象でした。だからこそ内定獲得まで信頼してついていけました!
上記の新卒メンバーも非常に活躍しており個人的にも非常に好印象で信頼しているエージェントサービスです。
Avex、住友不動産グループ、Zoff、フコクしんらい生命、NTTデータグループ、タカラレーベン、LIFULL、エムスリー、京都きもの友禅、CROOZ SHOPLISTなど
Job-T
Job-Tは「仕事力を身につけ、学生を内定へ導く就活サービス」です。現在企業にとって採用活動はプログラミングや語学などのスキルや経験、もしくは学歴でその人の価値を判断せざるを得ない仕組みになっています。Job-Tは就活の新たな評価指標を作り、「仕事力が高い人材」がスカウトを受け取れるサービスです。GAFAなど世界的な企業が導入しているワークサンプルテストを用い、学生の「仕事力」を定量化することで企業が企業への推薦理由になります。学歴などは考慮されていないため、学歴に自信がない学生や資格等を保有していない学生でもしっかりと評価されるためオススメです。
伊藤忠商事、リクルート、キーエンス、ベネッセコーポレーション、アビームコンサルティング、日本ユニシス、ヤマサ、日本郵政、みずほ証券、パラマウントベッド、ヤマトホールディングス、オリックス自動車、エイジス、サイゼリヤ等
en-courage
エンカレッジは、あなたの大学の優秀な内定者が親身になって現役就活生と接するサービスです。 内定者によるインターン/選考の申込、内定まで一貫したサポートを受けられます。 こうした1対1の関係により、個人のペースや状況に合わせたサービス提供をしているため「就活生に最も近い先輩」が徹底サポートしてくれているサービスなのです。ZoomやLINEで、地方/都市関係なくいつでも就活のサポートを気軽に受けられます。 また内定ESや選考体験記を2000ページ以上閲覧できるなど、オンラインコンテンツも充実しています。
デンソー/WOWOW/NTT/ジーユー/ソニー/ダイキン工業/JT/レバレジーズ/ニトリ/エス・エム・エス/電通グループ/東京海上日動/DeNA/豊田通商/三井住友カード/三越伊勢丹/三井住友銀行/サッポロビール/AnyMind/Sansan/AGC/ユニリーバ/オリエンタルランド/サイバーエージェントグループ/モルガンスタンレー/JTB/丸紅/富士通/エン・ジャパン/毎日放送/京浜急行電鉄/パーソルキャリア/NTTデータ/川崎重工業/江崎グリコ/エイベックス/Visional/アマゾンetc
キャリセン就活エージェント
「キャリセン就活エージェント」は新卒就職エージェントのパイオニアとして数多くの企業との取引実績を誇る老舗の就活エージェントです。 専任のキャリアアドバイザーが、個別面談を通して希望や適性に合った企業紹介や選考アドバイスを実施し、 多くの学生さんの就活をサポートしています。運営企業であるシンクトワイスは採用コンサルティング事業を行っている事業でもあるため、採用担当のホンネを熟知しており、内定イメージを持った企業紹介が可能です。
リクルートグループ/セゾングループ/富士ゼロックス/NTTデータ/伊藤忠グループ/東急グループ/小学館/トランス・コスモスなど
スカウトサービス
自己分析: | ★★ |
---|---|
企業選び: | ★★★ |
選考対策: | ★★ |
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dodaキャンパス
dodaキャンパスはベネッセi-キャリアが運営する「逆求人・スカウトが届くオファー型就活サイト」です。教育系の事業を運営するベネッセコーポレーションと人材業界大手のパーソルキャリアの合弁会社が運営しているため、非常に信頼性が高いサービスです。これまで累計約67万人の就活生が登録しており、オリコン顧客満足度もNo.1を獲得しています。人気・優良企業をはじめとした約6800社もの企業が導入しており、大手企業からのスカウトを受け取ることも可能です。
ベネッセの教育ノウハウを活かしたパーソナリティーの特徴を把握できる適性検査(GPS)を無料で受検することができたり、プロフィールに記入した自己PRを無料で添削してくれる機能もあるため、自己分析や面接対策などにも活用することができます。
導入企業:NTTドコモグループ,mixi,東京ガスグループ,JTB,コニカミノルタ,ENEOSグループ,野村総合研究所グループ,日本郵便グループ,ベネッセコーポレーション,パーソルキャリア,帝人,ゼンショーホールディングスなど
mikketa
mikketaは「プロフィールを埋めるだけで企業とマッチするスカウト型就活サービス」です。サービスリリースからまだ日が浅いため、企業数に対しての学生の登録数が相対的に少ないためライバルが少なく、大手企業からのスカウトをもらえるチャンスが十分にあります。また、一般的にオファー型スカウトサービスはどの企業からスカウトをもらえるか分かりませんが、mikketaならば「スカウトして欲しい企業」に対して自分からアピールができるのです。
現在はサイバーエージェントグループやAmazonなど日本をはじめ世界で活躍する企業から新進気鋭のスタートアップまで多くの企業が登録しています。
導入企業:Amazon,アサヒ飲料,ユニチャーム,カルチュアコンビニエンスクラブ,GU,JTB,三井住友海上,ネスレ,電通マクロミルインサイト,MBS,土屋鞄製作所など
就活で大事なのは「いつ終わるか」ではなく「どう終わるか」
ここまでNNTの意味とNNTを脱する方法について解説しました。今NNTの皆さんも心配する必要はありません。就職活動において就活を終えるタイミングは重要ではありません。重要なのは「納得して就活を終える」ことなのです。決して焦らず、周りをうまく活用しながら就職活動を進めていくようにしましょう。