【ES通過率94%】人事責任者が作ったエントリーシート対策チェックリストを大公開!

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ES対策
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そるてぃー@就活ライブラリー編集長

上場企業で採用責任者として経験後、採用コンサルティングや就活エージェントのサービス責任者を経て就活ライブラリーの編集長に。3000人以上の就活生と面談・面接し、正解にしたいと思えるキャリア選択の支援をしている。
担当学生内定実績:マッキンゼー,電通,TOYOTA,リクルート,三菱商事etc…

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こんにちは。就活ライブラリー編集長のそるてぃーです。
私がキャリアアドバイザーとして働く中で最も多い相談内容は「インターン・面接を受けるにあたってエントリーシートを書かなきゃいけないものの、何をどう書けば評価されるのかわからない」「サマーインターンの選考のためにエントリーシートを書きまくっていたけど、結局ほとんど通らなかった…」「本選考に向けてエントリーシートの準備をしたいが何から始めればいいかわからない…」などエントリーシートに関する内容が大半を占めます。エントリーシートなどの書類選考において、多くの場合不採用理由は開示されません。だからこそ就活生の皆さんとしては改善しにくい側面もありブラックボックス化している状態です。この記事では元採用責任者×キャリアアドバイザーのそるてぃーが「エントリーシートで見ているポイント」と「エントリーシート添削チェックリスト」を就活ライブラリー限定で大公開します。

そもそもエントリーシートとは?

エントリーシートとは採用選考における最初の審査であり、「面接に呼ぶべきでない学生を振るい落とす」選考です。エントリーシート段階だと多くの学生が選考に参加するため、最も多くの学生が不合格になると言われています。そのため、要点を押さえて内容を作り込むことが重要です。

学生にとっては自分自身を冷静にPRする企画書のようなもので、最低限伝えておきたいアピールポイントをエントリーシートに書いておく必要があります。

エントリーシートの通過率とは?

リクナビのデータによると、エントリーシートの通過率は平均で65%と言われています。一見通過率は高いと思われがちですが、10000人がエントリーシートを提出したとすると3500人が不合格になる計算です。単純な母数で考えると、エントリーシートが一番不合格になる人数が多い選考なのです。

エントリーシートにおいて見ているポイント

ESのポイント①:会ってみたいと思ってもらえるか

エントリーシートは名前の通り採用選考における入り口となる選考として使われるケースが多いですので、人事にあなたについて興味を持ってもらえることが重要です。つまりエントリーシートに求められる役割は「会って話を聞いてみたい」と思ってもらえるかどうかです。

ESのポイント②:その会社に対しての熱量をアピールできるか

就活生は選考を受ける中で何十、何百のエントリーシートを書くことになります。そうすると必然的に一つ一つのクオリティが落ちてしまいがちになってしまいます。ただ、その会社が第一志望であれば話は別ですよね。どの企業よりも一番時間をかけて書くと思います。エントリーシートはその熱量を確かめる足切りの役割も持っているので、志望度の高くない学生はエントリーシートを出すのが億劫になったりすることもあります。そうやって学生をふるいにかけているのです。

ESの通過率をあげるには?

ここまでエントリーシートにおいて見ているポイントをお伝えしました。それでは具体的にエントリーシートの通過率を上げるためにはどういったことをすべきなのでしょうか?
面接でもエントリーシートにおいても、アピールすべき点は基本的には変わりません。

そるてぃー
そるてぃー

企業が選考の際に合否判断をする基準は2つしかありません。
①利益を生み出せるか?
②同じ船に乗せたいか?(一緒に働きたいか)

選考におけるすべての質問はこの2つのうちどちらかを見極めるために用意されていると考えてよいでしょう。

▶︎人事が見るポイントは面接でも同じ。面接評価のポイントをチェック!

自己PR・ガクチカ:企業の求める自分の強みをアピールする

自己PRや学生時代頑張ったことでは、「企業がその企業で社員が活躍するために必要と考えている強み」をアピールしましょう。
選考の合否を決める7〜8割はこの「強みを持ち合わせているか」で決まると考えてもらって結構です。どれだけ一緒に働きたいと思っていても、営利を目的とする株式会社の場合利益を生み出せないと採用することはできません。
またここでアピールすべき「強み」は下記を参考にしてみてください。

  1. 「スキル」ではなく、「性格・スタンス」面の強みであるか?
  2. 企業のビジネスモデルや新卒に任される業務において活用できる強みであるか?
  3. 再現性のある強みであるか?

志望動機:「なぜ魅力を感じたのか」を伝える

志望動機は企業と求職者のマッチ度を確かめる質問です。ただここで大事なのは、「何に魅力を感じたか」よりも「なぜ魅力に感じたか」を重点的に伝えることです。ラブレターのようにただただ企業の魅力を語るのではなく、その魅力が自分の軸とマッチしていることを語る必要があります。

エントリーシート対策チェックリスト

1.誤字・脱字はないか?

こちらは選考を受ける上でのマナーですが、誤字・脱字があると選考を受ける企業に対して失礼にあたります。誤字・脱字があるかどうかは誰がみても確認ができるものです。そこの確認を怠る=選考を受ける企業に対しての本気度が足りないとみなされてしまいます。あなたが異性からラブレターをもらったときに誤字・脱字があったら気になりますよね。誤字・脱字チェックはエントリーシート作成の基本中の基本となるため注意しましょう。

そるてぃー
そるてぃー

誤字・脱字がないかをチェックする際にはMicrosoft Office WordやGoogleドキュメントを活用しましょう。レポートを書く際にも活用された方もいらっしゃるかと思いますが、文章校正ツールを使うことで誤字・脱字を簡単にチェックすることができます。ただし文章校正ツールだけでは完璧ではないため、必ず自分自身で声に出して読んでみたり周りの人に読んでもらうことで誤字・脱字を防止しましょう。

2.一文が40文字前後で収まっているか?

文章を書く際の適切な長さは40文字前後と言われています。どんなに長くても60文字以内に収めましょう。プレゼンが上手な経営者や芸能人などはこの文章の長さが適切なことから相手に伝わりやすいのだそうです。人事は限られた時間の中でエントリーシートをチェックします。下記のように読んでもらえなかったり理解してもらえないということがないようにしましょう。

そるてぃー
そるてぃー

一文の文字数が長いと・・・

  • 内容を理解するのに時間がかかる
  • 情報密度が薄くなる
  • 完読率が低下する

3.です・ます調/だ・である調で統一しているか?

です・ます調/だ・である調で統一すべき理由は2点あります。1点目は「文章に統一感が出るため」です。会話にたとえてみるとわかり易いと思いますが、最初は「〜です!」と話していた人が急に「私の考えは〜である」という口調になったらとても違和感を感じますよね。こういったことがないように、語尾を統一することは重要なのです。

2点目は、「断言系にすることで説得力が増すため」です。です・ます調やだ・である調で語尾を終えると基本的には断言系となります。就活生の皆さんはよく「〜だと思います」や「〜だと考えます」という言葉をよく多用するのですがこういった、「思う」「考える」という言葉は自信のなさの表れです。できるだけ断言系にすることでじしんを持って自分の考えを発信し相手に届けられるような工夫をしましょう。

そるてぃー
そるてぃー

「あなたのことが好きだと思います」
よりも
「あなたのことが好きです」
の方がストレートに本気度が伝わりますよね?

4.質問に対して結論から回答できているか?

おそらくこのチェックリストの最重要項目です。万が一、結論から回答されていない場合その評価は「0点」です。面接官は上述したように限られた時間の中でエントリーシートに目を通します。その中で文頭に結論が書かれていなかった時点で完全に読む気をなくすのです。私も人事として書類選考に関わっていましたがこういったことはよくあります。後述しますが、「読み手の立場に立って文章を作る」ことにどれだけこだわれるかが重要です。

では結論から回答できていないというのはどういうことでしょうか?

そるてぃー
そるてぃー

Q.「好きな食べ物は何ですか?」

就活生
就活生

A.「そうですね私は甘くてシャリっとした食感とみずみずしいものが好みなのでリンゴが好きです」

上記のようなコミュニケーションには違和感がありますよね。シンプルに「リンゴが好きです」と結論から回答をすべきなのですが、実は就活生はこれができていないケースが多いです。意識すれば誰でもできるので是非気をつけてください。

5.結論を裏付ける根拠を述べられているか?

結論を述べた後はその結論に至った根拠を記載してください。これはエントリーシートでも面接でも同じですが、人事を納得させるためにはなぜそう思ったのかという根拠や理由が必要です。

A君「お医者さんになりたい。なんとなくかっこいいから。」
B君「お医者さんになりたい。自分も病気していて助けてもらったから、自分も助けられるようになりたい。」

上記の場合、B君の方がお医者さんになれそうだと思いませんか?それは具体的な理由や根拠が述べられているためです。理由や根拠があるかないかで結論に対する信憑性や納得感が大きく変わると言っても過言ではないでしょう。

6.結論に対して具体例を述べられているか?

5.と同じ観点になりますが、主張したい結論をどれだけ具体性を持って書くことができるかも信憑性や納得感の醸成に大きく影響します。

悪い例

A君「お医者さんになるために一生懸命がんばります!」

良い例

B君「お医者さんになるためには医学部に進学しないといけないので、高校は医学部進学実績の強い高校を受けます。特に英語、理解、数学は理系進学において重要視されるため毎日30分ずつ必ず勉強します。」

これをみてもB君の方が医学部合格しそうで、最終的にお医者さんにになれそうですよね。主張したい結論を逆算したり活用シーンを考えたりする必要がありますので、5W1Hで考えてみるといいと思います。

7.PREP法で文章を構成できているか?

PREP法とは、物事を分かりやすく伝えるための話や文章の進め方のことを指します。画像のように要点→理由→具体例→要点の順で文章を構成することで相手に伝わりやすくなると言われています。

下記のように一言で結論を述べ、根拠と具体例を明確にし最後にまた結論を述べるという流れが最も人が理解しやすい文章構成です。面接でも特にそうですが、人事の場合は特にメモを取ることが多いのでメモを取りやすい文章構成になっているかが重要です。

良い例

私は医療で身体的・精神的苦痛のある人々を救いたいです。その理由は、私自身が患者として医療に関わる方々に救ってもらった経験があるためです。私は小学生時代に病気を患っており身体的・精神的にも大きなストレスがかかっていました。しかし当時の主治医が医療技術だけでなくメンタルケアまでしていただいていました。そのため私自身も同じように人々を救う立場に立ちより多くの方を支援したいと決めました。以上のことから私は多くの人々を救うことのできる医療に携わりたいです。」

PREP法について詳しく知りたい方はこちら

8.面接で聞いてみたいと思わせる文章量か?

大前提、文字数等の制限があることから、エントリーシートで伝えられる内容はあくまで一部分でしょう。あなたの今の思いの丈を全て書き綴ることは不可能です。エントリーシートに求められる役割は「会って話を聞いてみたい」と思ってもらえるかどうかです。エントリーシートという名の通り採用選考の入り口ですので、人事にあなたについて興味を持ってもらえることが重要です。

つまりエントリーシートには全ての情報を注ぎ込む必要はなく、結論と最低限の前提情報、根拠、具体例があれば十分です。そのほかのアピールできる情報は面接にとっておくことをお勧めします。恋愛もそうですが、「少しミステリアス」な方が人の興味を惹くこともあるのです。

9.ガクチカで伝えたいメッセージは明確か?

「学生時代頑張ったこと」は8割のエントリーシートに項目として組み込まれています。人事が就活生を評価する際に見ているポイントはたった2つのみです。学生時代頑張ったことはその中でも特に「利益を生み出せる人材か」を見極めるための質問項目です。ですので、あなたがガクチカを書くにあたっての目的は「人事に自分が利益を生み出せる人材であるとアピールすること」なのです。つまり、ガクチカにおいて何をメッセージとして伝えたいのかを事前に明確にしておく必要があります。一言でいいので、ガクチカを通じて「こんな自分を知ってもらいたい」「この強みをアピールしたい」などを一つ決めておくといいでしょう。

選考で人事が見ているポイント2つ

10.自己PRはその企業で利益を生み出せるか?

9で述べた上の図のように、自己PRも「あなたが利益を生み出せる人材なのか?」を見極める質問項目です。業界や職種、企業によって活躍するために必要な性格や考え方は変わってきますので「その企業ではどんな人が活躍しているのか」「活躍する人の共通点はなにか」を仮説でもいいので言語化しておかなければなりません。そのためには業界研究が必須です。業界研究で得た「活躍するひとの共通点」に近しい自分の強みをアピールすることで「この子はうちのエース社員と似た考え方を持っているな」と評価してくれるわけです。

業界研究の詳しいやり方を知りたい方はこちら

11.志望動機はラブレターになっていないか?

人事からすると志望動機は「この子を同じ船に乗せたいか」、つまり一緒に働きたいかを見極めるための質問項目です。就活生がよくやりがちなミスとしては「会社の魅力ポイントばかり褒めて、自分自身とマッチするポイントを明確にできていない」ケースです。あくまで志望する”動機”ですので、なぜあなたがその会社を魅力に感じたのかを説明する必要があります。その際には必ずあなたの大事にしていることや就活の軸を述べる必要があるのではないでしょうか?志望動機は就活の軸それぞれがどのように結びついているのかを説明ができることが重要です。

志望動機などをわかりやすく構成する方法がわかる本はこちら

12. 30秒で全質問に対しての回答を読めるか?

大前提、人事はとても多忙です。大手企業の場合数万枚ものエントリーシートに目を通す必要があります。あなたの書いた文章を1から10まで読むことは物理的に不可能なわけです。
つまり忙しい人向けに要約できているかがポイントとなります。それぞれの質問項目の文頭をみるだけで全体感が理解できる構造になっているかチェックしてみましょう。

13.読み手のことを考えて丁寧に書いているか?

とても抽象的な話ですが、人事はこの会社に対しての熱量をエントリーシートで測っています。そのため相手に自分自身のことを伝える意思や伝わりやすい表現、見やすさなどさまざまな観点で丁寧さが重要になります。

手書きなどの場合は特に丁寧さが重要です。字を書くのが得意/苦手という問題ではなく、見やすさを意識して丁寧に描かれているかを確かめてみましょう。

エントリーシート提出前にチェックリストで必ず確認しよう!

ここまで元新卒採用責任者のそるてぃーが人事経験から考案したエントリーシート対策チェックリストについて解説しました。もちろん企業によってエントリーシートの位置付けは変わることもあります。重要なのは、「相手の意図を汲み取り意図にあった回答をすること」です。それができるだけで大きな評価点になりますので皆さんもぜひ注意してエントリーシート通過率100%を目指しましょう。

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