「ネットワークエンジニアは『やめとけ』って聞くけど、本当にそうなのかな…?」
就職活動中のあなたは、そんな不安を抱えていませんか? ネットワークの仕組みに興味があるのに、ネガティブな噂を耳にして一歩踏み出せずにいる方もいるかもしれません。でも安心してください。その「やめとけ」という言葉の真実と、ネットワークエンジニアの仕事の魅力、そして未経験から目指せる可能性について、この記事で徹底的に解説していきます。
なぜ「やめとけ」と言われるのか? その背景にある「誤解」と「本音」
まず、なぜ「ネットワークエンジニアはやめとけ」という声があるのか、その背景を探ってみましょう。この言葉の裏には、いくつかの誤解や、かつての労働環境に関する本音が含まれていることが多いです。
24時間365日のトラブル対応は当たり前?
かつてのネットワークエンジニアは、大規模なネットワーク障害が発生した場合、休日や深夜でも駆けつけて対応するといったイメージがありました。もちろん、今でも緊急対応が必要な場面はありますが、現代の多くの企業では、ネットワーク運用体制が整備され、担当者が交代で対応するシフト制や、外部の専門業者に一部業務を委託するケースが増えています。つまり労働環境は整備されてきています。
特に、最近はクラウドサービスといって、インターネットを通じてサーバーなどの設備を借りる仕組みが広まってきました。これだと、ネットワークの一部は借りている会社が管理してくれるので、トラブルが起きたときの負担が減る傾向にあります。もちろん、トラブルを解決するのは大事な仕事ですが、「いつも会社に縛られる」というイメージは、今の働き方とは少し違うんですね。
ずっとパソコンの画面に、よくわからない文字を打ってるの?
ネットワークの機械を設定するときは、たしかに黒い画面に、たくさんの英数字や記号がずらっと並んだ画面を操作することが多いです。この見た目から、「難しそう」「プログラマーみたいで、自分には無理そう」と感じる人もいるかもしれません。
でも、これも一面的な見方なんです。もちろん、この画面を操作するスキルはネットワークエンジニアにとって大切なことですが、最近ではボタンやアイコンをクリックして操作できる、普段使っているパソコンのような画面で設定できるツールや、ネットワークの設定を自動でやってくれるツールもどんどん増えています。これらを使うと、もっと直感的に操作できたり、同じ作業を自動でやって効率的に仕事を進めたりできるようになります。大事なのは、この「文字が並んだ画面」での操作の基本的な使い方を覚えて、その上で新しい技術や便利なツールも積極的に使っていくことなんです。
覚えることがたくさんあって、技術もどんどん変わるって本当?
これは、たしかにその通りです。ネットワークの技術はいつも進化していて、新しい仕組みや製品、サービスが次々と出てきます。だから、いつも新しい知識を勉強して、自分のスキルをアップデートしていく必要があります。でも、これはネットワークエンジニアだけでなく、IT業界全体に言えることなんです。むしろ、新しい技術を学ぶのが好きで、いつも自分を成長させていきたいと思う人にとっては、すごくやりがいのある環境だと言えます。会社によっては、資格を取るのをサポートしてくれたり、研修を用意してくれたりするところも多いので、自分で学ぶことを応援してくれる体制が整っています。
インフラ系の仕事って、あんまり目立たないって聞くけど?
アプリを作るエンジニアのように、私たちが直接使えるアプリやサービスを直接作り出すわけではないので、ネットワークなど「インフラ」と呼ばれる仕事は「地味」だと感じる人もいるかもしれません。でも、これは大きな間違いです。
ネットワークは、私たちが使うインターネットやアプリ、動画サービスなど、すべてのITサービスの土台となるものです。私たちの生活になくてはならない「基盤」なんですね。ネットワークがなければ、ウェブサイトを見ることも、オンラインゲームも、SNSもできません。ネットワークエンジニアは、まさにその「当たり前」を支える、とっても大切な役割を担っています。裏方として、社会に貢献しているという実感を強く持てる仕事なんです。
未経験でも大丈夫! ネットワークエンジニアの仕事内容を徹底解剖
さて、ネットワークエンジニアに対する誤解が解けたところで、具体的な仕事内容について詳しく見ていきましょう。ネットワークエンジニアの仕事は、大きく分けて「設計」「構築」「運用」「保守」の4つの段階に分けられます。

設計:ネットワークの「設計図」を描くお仕事
新しいシステムを導入したり、今あるネットワークをもっと良くしたりするときに、「どんなネットワークが必要か?」を考えて、その「設計図」を作るのが設計の仕事です。
たとえば、新しいショッピングモールを建てるとします。そのモールにどんなお店が入るのか、どれくらいの人が来るのかを考えて、水道や電気の配管、駐車場の配置などを設計しますよね。ネットワークも同じなんです。
- どんなサービスを提供したいの? (例: ウェブサイト、会社のシステム、オンライン会議など)
- どれくらいの人が使うの? (例: 何十人、何百人、何万人など)
- どれくらいのデータをやり取りするの? (例: 文字データ、動画データなど)
- どこに、どの機械を置くの? (例: ルーター、スイッチ、サーバーなど)
このような情報をしっかり考えて、安定していて、速くて、安全なネットワークをどうやって作るかを考えます。ITの世界で理想の街の土台を設計するようなイメージを持ってもらえると良いでしょう。
構築:設計図通りに「ネットワークを組み立てる」お仕事
設計図ができたら、いよいよ実際にネットワークの機械を設置して、ケーブルをつないで、設定していくのが構築の仕事です。
ショッピングモールの例で言うと、設計図に基づいて実際に水道管を敷いたり、電気の配線を繋いだり、駐車場の舗装工事をしたりするようなものです。
ネットワークの機械は、ただつなげば動くわけではありません。それぞれの機械に、役割に応じた設定(IPアドレスの設定、通信の経路を決める設定、セキュリティの設定など)をしないといけません。家電製品を初めて使うときに、説明書を読みながら設定するような感覚です。ただし、ネットワークの機械の設定はもっと複雑で、専門的な知識が必要です。
この構築の段階では、機械を物理的に置くことから、ケーブルの配線、そして一番大切な「設定」まで、たくさんの作業を行います。 設計通りにネットワークが正しく動くかを確認して、何度もテストしながら、実際に使い始められるように準備を進めます。
運用:ネットワークを「安定して動かす」お仕事
作られたネットワークが、設計通りに安定して動き続けるように管理するのが運用の仕事です。
これは、ショッピングモールがオープンした後、毎日問題なく運営できるように、電気や水道の状況を監視したり、掃除をしたりするようなものです。
- 監視(モニタリング): ネットワークの機械がちゃんと動いているか、どれくらいの通信が行われているかなどを常に見て、おかしいところがないかチェックします。まるで、病院で患者さんの心拍数や体温をモニタリングするようなものです。
- 動きの管理: ネットワークが遅くなっていないか、処理能力が落ちていないかなどを確認して、必要なら設定を変えたり、機械を増やしたりします。
- バックアップ: 大切な設定情報などを定期的にコピーして保存し、万が一のときに備えます。
- ログ管理: ネットワークの機械を操作した履歴やエラーの情報を記録した「ログ」を調べて、おかしい原因を見つけたり、悪い人に狙われていないかを確認したりします。
運用は、ネットワークが止まらないように、いつも目を光らせておく、いわばネットワークの「見張り番」のような役割です。
保守:トラブルを「解決し、防ぐ」お仕事
どんなに完璧に作られたネットワークでも、トラブルは起こることがあります。予期せぬ故障や問題が起きたときに、その原因を見つけて、すぐに元に戻すのが保守の仕事です。また、トラブルが起きる前に、それを防ぐための対策を考えるのも大切な仕事です。
ショッピングモールで例えるなら、停電や水漏れなどのトラブルが起きたときに、原因を調べて修理し、次から起きないように対策を考えるようなものです。
- トラブル対応: ネットワークがつながらない、通信が遅いなどの問題が起きたときに、原因を見つけて、直す作業を行います。まるで、ITの「お医者さん」のように、症状から病気を診断し、治療するイメージです。
- 定期的な点検: ネットワークの機械がちゃんと動くか確認したり、ソフトウェアを新しいバージョンに更新したりするのを定期的に行って、トラブルが起きるのを未然に防ぎます。
- セキュリティ対策: ウイルスに感染したり、悪い人に勝手に入られたりするような脅威からネットワークを守るための対策を考え、実行します。
保守は、ネットワークを健康に保ち、みんなが安心して使えるようにするための、ITの「番人」とも言えるでしょう。
インフラエンジニアとネットワークエンジニアの違いは?
では、ネットワークエンジニアはインフラを支えるエンジニアですが、「インフラエンジニア」と「ネットワークエンジニア」それぞれの違いは知っていますか?
実は、ネットワークエンジニアは、インフラエンジニアという大きな枠組みの中の専門分野の一つなんです。

インフラエンジニアは、ITシステムが動くために必要な「基盤」全体を管理するスペシャリスト。これには、皆さんが想像するようなサーバーの構築・運用から、データの保存場所となるストレージ、そしてそれらを繋ぐネットワークまで、ITの土台となるあらゆる要素が含まれます。つまり、広範囲な知識が求められる職種です。
一方、ネットワークエンジニアは、その中でも特にネットワークの設計、構築、運用、保守に特化したプロフェッショナル。インターネットはもちろん、企業内のシステム間の通信、クラウドサービスへの接続など、情報がスムーズに行き交うための「道筋」を作り、守ることが彼らのミッションです。
つまり、例えるなら、インフラエンジニアが「家全体の設備(電気、ガス、水道、そして道路や配線など全て)を管理する人」だとすると、ネットワークエンジニアは「家と外を結ぶ道路や家の中の配線・電気工事や水道工事の専門家」というイメージです。担当する範囲の広さが主な違いですが、どちらも現代のIT社会には欠かせない重要な役割を担っています。
ネットワークエンジニアのやりがいと身につくスキル
ネットワークエンジニアの仕事は、決して楽なだけではありません。しかし、その分大きなやりがいと、どこでも通用する確かなスキルを身につけることができます。
社会の基盤を支える「縁の下の力持ち」としてのやりがい
私たちが普段使っているインターネット、スマートフォンアプリ、オンラインショッピングなど、あらゆるITサービスはネットワークなしには動きません。ネットワークエンジニアは、まさにその社会の基盤を支える「縁の下の力持ち」です。
自分で設計・構築したネットワークが安定して動き、たくさんの人に使われていることを実感できたとき、そして、トラブルが起きたときに素早く直して、サービスを止めずに済んだときなどは、大きな達成感とやりがいを感じられるでしょう。自分の仕事が社会に貢献しているという実感を強く持てる仕事です。
論理的に考える力と問題を解決する力がアップする
ネットワークのトラブルの原因を探すときには、複雑な状況の中から原因を特定して、一番良い解決策を見つける必要があります。この作業を通じて、筋道を立てて物事を考え、仮説を立てて、それが正しいかを確認していく「論理的思考力」が自然と身につきます。
また、予期せぬ問題にぶつかったときに、冷静に状況を分析して、素早く対応する「問題解決能力」も磨かれます。これらのスキルは、ネットワークエンジニアとしてだけでなく、どんな仕事でもとても役に立つ、普遍的な力です。
最新技術を学び続ける面白さとスキルアップの喜び
先ほどもお話ししたように、ネットワークの技術は日々進化しています。新しい技術や製品が出てくるたびに、それを勉強して、自分のスキルに取り入れていく必要があります。これは大変な面もありますが、いつも新しい知識を吸収して、自分自身を成長させていく面白さでもあります。
新しい技術を身につけて、それを実際の仕事で活かせるようになったときの喜びは、エンジニアならではの醍醐味と言えるでしょう。
人とのコミュニケーション力と調整力が上がる
ネットワークエンジニアの仕事は、決して一人で黙々とやるものではありません。お客様の要望を聞いたり、チームの仲間と協力して作業を進めたり、時には他の部署や外部の会社と協力して問題を解決することもあります。
この作業を通じて、相手の言いたいことを正確に理解して、自分の考えを分かりやすく伝える「コミュニケーション能力」が上がります。また、いろんな立場の関係者と協力しながら、プロジェクトをスムーズに進める「調整能力」も身につきます。
ネットワークエンジニアの将来性
「AIがもっと賢くなったら、ネットワークエンジニアの仕事はなくなっちゃうのかな?」そんな不安を感じる方もいるかもしれません。でも、結論から言うと、ネットワークエンジニアの仕事はこれからも必要とされ、AIの時代になってもっと重要になっていくと考えられます。
AIにはできない「人間だからこそできる仕事」が残る
たしかに、AIや自動でやってくれる技術が進むと、決まった設定作業や監視の仕事の一部は自動化されていくでしょう。でも、これはネットワークエンジニアの仕事がなくなるということではなく、もっと高度で、価値の高い仕事に変わっていくということです。
たとえば、次のような仕事は、AIには難しい「人間だからこそできる仕事」として、これからも残っていくと推測されます。
- 複雑なネットワークの「設計」:
お客様の会社の課題をヒアリングして根幹の課題を理解し、一番良いネットワークの仕組みを考える力は、AIにはまだ難しい部分です。 - 知らないトラブルへの「高度な問題解決」:
マニュアルにないようなイレギュラーな状況や、いろんな原因が絡み合ったトラブルの原因を見つけ出すには、人間の経験やひらめきが必要になります。 - 新しい技術の「導入と検証」:
最新の技術のトレンドをキャッチして、自分の会社のネットワークにどうやって取り入れていくか考えて試す役割は、人間が担当することになります。AIは学習させる必要があるので、人間の手によって最新情報をインプットさせることは必須となる作業なのです。 - セキュリティ対策の「戦略を考え、実行する」:
インターネット上の攻撃は日々巧妙になっているので、いつも最新の脅威に対応して、セキュリティのルールを作って実行する役割は、AIにすべて任せることはできません。
ネットワークの重要性はますます高まる
IoT(いろんなものがインターネットにつながる技術)の普及、5G通信の本格化、クラウドサービスのもっと大きな広がりなど、私たちの社会はどんどんネットワークに頼るようになってきています。自動運転、遠隔医療、スマートシティなど、未来を作る技術も、速くて安定したネットワークがあって初めて実現します。
つまり、社会がIT化すればするほど、ネットワークは社会の生命線となり、それを支えるネットワークエンジニアの存在もどんどん価値が高まっていくんです。
クラウド、セキュリティ、自動化のスキルがこれからのカギ

将来を見据えると、ネットワークエンジニアとして市場で価値のある人になるためには、次のスキルを身につけていくことが大切です。
- クラウドに関する知識: AWS、Azure、GCPといった主要なクラウドサービスのネットワークの知識
- セキュリティに関する知識: インターネット上の攻撃が増える中で、ネットワークのセキュリティに関する知識と対策のスキルは非常に重要です。
- ネットワーク自動化スキル: Pythonなどのプログラミング言語や、Ansibleなどの自動化ツールを活用して、効率的にネットワークを管理・運用するスキルは、今後ますます求められます。
これらのスキルを身につけることでAI時代においても、社会に必要とされる価値あるネットワークエンジニアとして活躍できるようになります。
ネットワークエンジニアの平均年収は400万円〜600万円
ネットワークエンジニアの年収は、経験・スキル・資格・勤務する企業・地域などによって大きく変動しますが、平均的には400万円〜600万円とされています。一般的に、未経験からスタートした場合の初年度年収は、300万円〜400万円程度が目安となることが多く、経験を積んでスキルアップし、専門性の高い資格を取得することで、年収を上げることが可能となります。
- 中堅クラス(経験3〜5年): 400万円〜600万円
- ベテラン・リードエンジニアクラス(経験5年以上): 600万円〜800万円
- プロジェクトマネージャー・コンサルタントクラス:800万円以上、中には1000万円を超えるケースも
特に、クラウドに関する知識(AWS、Azureなど)や、サイバーセキュリティに関する専門知識を持つネットワークエンジニアは、市場価値が高く、高年収を期待できる傾向にあります。また、近年ではフリーランスとして独立する選択肢もあり、スキルと実績次第では会社員時代よりも高い収入を得ることも可能です。
未経験からネットワークエンジニアを目指すためのステップ
「未経験だけど、本当にネットワークエンジニアになれるの?」と不安に思う方もいるかもしれません。結論から言うと、未経験からネットワークエンジニアを目指すことは十分に可能です。 実際に多くの未経験者が、ネットワークエンジニアとして働き始めています。
STEP1:基礎知識を学ぶ
いきなり専門的な知識をたくさん覚えるのではなく、まずはITが全体としてどんなものか、そしてネットワークの基本的な考え方を理解することから始めましょう。
- ITパスポート: ITに関する幅広い知識が問われる国の資格です。ネットワークの知識だけでなく、セキュリティやデータベースなど、IT業界で働く上で必要な基本的な知識を体系的に学べます。
- 基本情報技術者試験: ITエンジニアの最初の関門とされる国の資格です。もっと専門的なプログラミングや、問題を解決するための考え方なども問われますが、ネットワークに関する基礎も含まれています。
STEP2:ネットワークの専門知識を深める
ネットワークエンジニアを目指す上で、まず最初に取得を検討すべき資格として、「CCNA(Cisco Certified Network Associate)」が挙げられます。CCNAは、ネットワーク機器の世界最大手であるシスコシステムズ社が認定する、ネットワーク技術者向けの入門レベルの認定資格です。
レス、ルーティングプロトコル、セキュリティ、ワイヤレスネットワークなど、ネットワークエンジニアが知っておくべき基本的な知識を幅広くカバーしています。そのため、ネットワークの基礎から学ぶことができるので、IT業界未経験者でも十分取得を目指すことが可能です。また、試験内容が実務に即しているため、CCNAの学習を通じて得られる知識は、実際の業務で非常に役立つ点も魅力的です。

多くのIT企業、特にネットワークインフラに携わる企業では、CCNAを保有していることを高く評価しています。そのため、選考においてCCNA保有者は未保有者よりも有利になる傾向があります!
CCNAはキャリアパスへの土台とも言われており、シスコの認定資格体系の中でもエントリーレベルに位置づけられています。CCNAを取得することで、より高度な上位資格(CCNP、CCIEなど)へステップアップすることができます。ネットワークエンジニアとして働くのであれば、CCNAは取得しておいて損はないと言えるでしょう。
STEP3:実践スキルを身につける
知識を入れるだけでなく、実際に手を動かしてネットワークの機械を設定したり、パソコンの中で仮想的にネットワークを作ってみたりする経験がとても重要です。
Cisco Packet Tracerなどのシミュレーターを使えば、実際の機械がなくても、パソコンの中でネットワークを作って設定を試すことができます。もし余裕があれば、中古のネットワークの機械を買ったり、仮想化ソフトウェア(VMware WorkstationやVirtualBoxなど)を使って、自分のパソコンの中に試せる環境を作ってみるのも良い経験になります。AWSやAzureといったクラウドサービスの無料体験版を使って、インターネット上に仮想のネットワークを作ってみるのも良いでしょう。
実際に手を動かした経験は、面接のときに具体的な話としてアピールできるだけでなく、自分に向いているかどうかを判断することもできます。また、会社に入ってからも経験しているとしていないとでは実務に慣れるスピードも大きく変わってくるでしょう。
STEP4:ポートフォリオを作成して面接に備える
今まで学んだことや自分で作ったネットワークの環境などをまとめたポートフォリオを作成しておきましょう。たとえば、「自宅のパソコンでこんなネットワークを構築しました」「CCNAの勉強でこんなことを学びました」といった内容をまとめておくと、いざ選考時に必要となった時に準備に焦らずに済みます。未経験採用をしている企業では提出を求められることはまずありませんが、採用条件に「(スクールなどを含む)経験者」がある場合や自己アピールの加点として使用したい場合は、ポートフォリオは事前に作成しておきましょう。
ネットワークエンジニアスクールは未経験の強い味方
未経験でネットワークエンジニアを目指すことは可能とお伝えしましたが、実際にやるべきステップが多く、知識がない就活生が一人で進めていくには限界を感じることもあるでしょう。その時に、強い味方になってくれるのが「ネットワークエンジニアスクール」です。もちろん独学で知識を習得し、ネットワークエンジニアとして活躍している人もいますが、就活生が専門のスクールに通うことにはたくさんのメリットがあるのです!

1. 体系的なカリキュラムで効率的に学べる
ネットワークの知識は広範囲にわたり、独学ではどこから手をつければ良いか迷ってしまうことがあります。スクールでは、未経験者でも理解しやすいように、基礎から応用まで体系的に組まれたカリキュラムが用意されています。これにより、無駄なく効率的に学習を進めることができます。
2. 実践的なスキルが身につく
ネットワークエンジニアの仕事は、理論だけでなく実践が非常に重要です。スクールでは、実際のネットワーク機器を使った実習や、仮想環境での演習を通じて、座学だけでは得られない実践的なスキルを習得できます。これにより、現場で即戦力として活躍できる力が養われます。
3. 疑問点をすぐに解消できる
独学では、わからないことがあった時に自分で解決するしかありません。しかし、スクールでは経験豊富な講師に直接質問したり、仲間と議論したりすることで、疑問点をその場で解消できます。就活生にとっては、就活のリアルな情報交換ができる点も魅力の一つと言えるでしょう。
4. 資格取得を強力にサポート
多くのスクールでは、CCNAなどのネットワーク関連資格の取得を目標としたカリキュラムが組まれており、試験対策講座や模擬試験が提供されます。専門家によるサポートを受けることで、独学よりも効率的かつ確実に資格取得を目指せます。
5. 就職・転職サポートが充実している
多くのネットワークエンジニアスクールは、受講生が卒業後に希望する企業に就職・転職できるよう、手厚いサポートを提供しています。具体的には、履歴書添削、職務経歴書作成支援、面接対策、求人紹介、キャリア相談など、多岐にわたります。自分で企業を探すことももちろん可能ですが、募集している職種が具体的にどのような職種なのかが分かりにくかったりするのが現状です。その点、就活サポート付きのスクールを選べば、自分が学んだスキルを活かせる企業を紹介してもらえるので、未経験の就活生にとって非常に大きなメリットになります。
6. モチベーションを維持しやすい
一人で黙々と学習を続けるのは、想像以上に大変なことです。スクールでは、同じ目標を持つ仲間と一緒に学ぶことで、互いに刺激し合い、モチベーションを維持しやすくなります。講師やキャリアアドバイザーの存在も、学習を継続する上での大きな支えとなります。
7. 最新の技術動向に触れられる
IT業界は常に進化しています。スクールでは、現役のエンジニアや業界の専門家が講師を務めていることが多く、最新の技術動向や業界情報に触れる機会があります。これにより、常に最新の知識を身につけることができます。
8. 学習環境が整備されている
高価なネットワーク機器を個人で揃えるのは難しいですが、スクールには演習用の機器や環境が整っています。また、自習スペースやオンライン学習システムなど、学習に集中できる環境が提供されます。
これらのメリットを考えると、特に未経験からネットワークエンジニアを目指す就活生にとって、スクールは非常に有効な選択肢と言えるでしょう。
【厳選】ネットワークエンジニアのスクールおすすめ3選
就活生におすすめのネットワークエンジニアのスクールを厳選しました!まずは無料で受けられる説明会やカウンセリングを受けた上で、自分に合ったスクールを見つけてみましょう。
ネットビジョンアカデミー

ネットビジョンアカデミーでは、1ヶ月間のインフラエンジニア養成研修を経て、就職活動までを一貫してサポートしてくれる完全無料のサービスです。未経験から正社員のITインフラエンジニアとして就業できるよう講師を務めるエンジニアが、代表的なインフラエンジニアの資格であるCCNAの取得対策と現場で求められる知識、技術を指導するスタイルです。実際のIT機器を使いながら実践力を養えるのが特徴です。ネットビジョンアカデミーは「就職率98%・継続率92.5%・資格取得率99%」のサポート力を持っています。学習方法は現地だけでなく、オンラインコースも選べるので大学に通いながらも無理なく続けられるので学生にも非常におすすめとなっています。
- 養成研修から資格取得・就職活動まで一貫して無料サポート!
- パソコンの貸し出しもあり!
- 「就職率98%・継続率92.5%・資格取得率99%」と驚異のサポート力◎
IIJエンジニアリング、リクルートスタッフィング情報サービス、KCCSキャリアテック株式会社など
ウズウズカレッジ

ウズウズカレッジは、20代(第二新卒・既卒・フリーター・新卒)向け就業サポートを行っている株式会社UZUZが運営しているスクールです。このスクールでは、インフラエンジニア向けの2つのコース【LinuCコース】【CCNAコース】を受講することができます。他にも開発エンジニアとしての就職を目指すコースJavaコースを受講することも可能です。受講者数75,000名以上、就職定着率97%と安心できる実績があるスクールです。また、業界安値級の料金体系となっており、132,000円(税込)で、4ヶ月間の学習サポートと6ヶ月間の就職/転職サポートを受けることができます。ウズウズカレッジの講師は「教育のプロ」が務めます。多くのITスクールのようにスクール卒業生や現役エンジニアを講師として置くのではなく、教えるスキルを磨きあげてきた人材を講師として採用しているため理解のしやすさが段違いとなっています。教育のプロが作っているため教材がわかりやすいことはもちろん、一人一人に専任講師がついて丁寧にサポートを行うため、学習に挫折する受講生が極めて少ないことも特徴のひとつです。
【LinuCコース】
ウズウズカレッジLinuCコースとは、インフラエンジニア(特にサーバーエンジニア)を目指す求職者にとって非常に有利になる「LinuC」という資格を取得するためのITスクールです。OS、サーバー分野のIT専門資格である「LinuC レベル1(101&102)」を取得することで、インフラエンジニアとしての就職を目指すコースとなっています。ITインフラ分野の専門知識である「Linux」「ネットワーク」「ファイル管理」「コマンド操作」などを学習します。
【CCNAコース】
ウズウズカレッジCCNAコースとは、インフラエンジニアを目指す求職者にとって登竜門的資格である「CCNA」を取得するためのITスクールです。未経験者でも手厚い学習支援を通じてCCNA取得、その後の就職(転職)を目指します。
- 受講者数75,000名以上!就職定着率97%!の安心できる実績!
- 業界安値級の料金体系で自分のペースでITスキルを身につけられる
- 「教育のプロ」が教えるから学習に躓かない!
- インフラエンジニアを目指せる【LinuCコース】【CCNAコース】を受講することができる
ササエル

ササエルは、インフラエンジニアに特化したオンラインスクールです。「1人につき1台、VPS(仮想サーバー)を提供する」という業界初の試みに挑戦しており、動画による講座で学習を進めながら実際にサーバーを操作することができます。現役のインフラエンジニアによるメンターがサポートしてくれるので自分で調べてもわからないことは質問して解決することができます。また、インフラエンジニアの基礎知識を学べる初級コースは「19,800円(税込)」という業界最高クラスのコストパフォーマンスを誇ります。ササエルのサイト・カリキュラムは、スマートフォン完全対応なので、大学生でも自宅のパソコンで勉強したり、通学時間や昼休みなど、外出先でスマートフォンを使って学習を進めることが可能なのも魅力の一つです。
- 初級コースは19,800円(税込)という圧倒的コスパ!
- 1人につき1台、VPS(仮想サーバー)が提供され、実践的に学ぶことができる
- 現役インフラエンジニアによるメンター制度
ネットワークエンジニアの未来は明るい
「ネットワークエンジニアはやめとけ」という言葉の裏には、誤解や古い情報が含まれていることがお分かりいただけたでしょうか。たしかに覚えることも多く、責任の重い仕事ですが、それ以上に社会を支えるやりがいや、常に成長できる面白さがある仕事です。
AIの進化が加速する現代社会において、ネットワークはますます重要性を増し、それを支えるネットワークエンジニアの需要はこれからも安定していると予測されます。クラウドやセキュリティ、自動化といった新しい技術を取り入れながら、あなたの市場価値を高めていくことも可能です。
未経験からでも、着実にステップを踏んで勉強し、実践的な経験を積んでいけば、ネットワークエンジニアとして活躍する道は開かれています。もしネットワーク技術に少しでも興味があるなら、この不安を乗り越えて、ぜひ挑戦してみてください。